「僕、ほんとダメダメなんです。恵梨(エリ)、…あっ、僕の元嫁の名前なんすけど、僕ってばその元嫁より給料少ないしー、教師って職業柄、無駄に忙しくて夜も遅いしー、しかも部活やらなにやらで休みの日なんてあってないようなもんだしー」
「お客さん…」
「……ねぇ、店長サン?」
「ん?」
ポツリと呟いた僕は、そっとカウンターにナッツを置くマスターの腕を辿りながら、ゆっくりと顔を上げた。
「お客さん…」
「……ねぇ、店長サン?」
「ん?」
ポツリと呟いた僕は、そっとカウンターにナッツを置くマスターの腕を辿りながら、ゆっくりと顔を上げた。

