愛してる?...たぶん。

「マジでっ!!マジで言ってんの、それっ!!肝心な時に使い物にならなかったって!!……もえちんさぁ、童貞じゃあるまいし…それは、なぁ?」



「………」



神谷の言うことはごもっとも。初めてでもあるまいし、一番大事な時に緊張して使い物にならないなんて…男として情けない。



しかも元生徒である彼女の口技、手技に骨抜きにされてしまったなんて……穴があったら永久に入っていたい。……でも、



「………セカンド……チェリー…」



「は?」



「経験あるけど結婚するまでセックスしないって誓って、長いことセックスしてない女の子のこと“セカンドバージン”って言うんだとさ」



「へぇ…セカンドバージン…ねぇ。でっ、男バージョンが“セカンドチェリー”てなわけか。へぇ…」



「らしい」



「でっ、姫いわく、それがもえちん、ってわけか」



「…らしい」



そう。彼女いわく、僕はセカンドチェリー…らしい。



なので、僕の性格から考えるに、“変に緊張して肝心な時に使い物にならなかったんじゃないか?”とのことだった。