だから言いたくなかったんだ。
冗談だと思われたまま、永久にスルーして欲しかった。
さっきまでの僕は何処へやら。驚きを通り越し、冗談さえも言えず口元をひきつらせる神谷目の前にジワジワと恥ずかしさが込み上げくる。
「もえちん?」
「んだよ」
「いや、……マジで!?」
「………」
なんだか居たたまれない気持ちになってきた僕は、「マジで!?マジで!?」と連呼してくる神谷から逃げるように、ほんのり赤く染まった顔をプイッと背けた。
冗談だと思われたまま、永久にスルーして欲しかった。
さっきまでの僕は何処へやら。驚きを通り越し、冗談さえも言えず口元をひきつらせる神谷目の前にジワジワと恥ずかしさが込み上げくる。
「もえちん?」
「んだよ」
「いや、……マジで!?」
「………」
なんだか居たたまれない気持ちになってきた僕は、「マジで!?マジで!?」と連呼してくる神谷から逃げるように、ほんのり赤く染まった顔をプイッと背けた。

