愛してる?...たぶん。

「……だめ」




「へ?」




「帰っちゃ……やだ」




でも、すり抜ける直前に彼女に腕を掴まれ、ドアの前へ逆戻り…どころか部屋の中へ。



「だめ。帰さない…」



「へ?」



そのままベッドに追いやられ、ポンッと抱きつかれた拍子に押し倒された僕は、僕の胸元に顔を埋め、グズッと鼻を啜る彼女を見下ろしかながら大きく目を見開いた。