“ちょっと待ってて”…そう言われて数分。



「はい、どーぞ」



「これ、は…」



「ウェルカムドリンク♪」



笑顔の朔夜さんに差し出されたのは、氷の入った白濁色のカクテル。グラスは違うが、この色にはなんだか見覚えがある。



「これ、は…」



「ん?」



グラスに触れることなくそれを凝視した僕は、ニコニコ笑顔の朔夜さんにおずおずと訊ねた。