愛してる?...たぶん。

「センッ…」



瞬間、彼女の口に触れるだけのキス。



「センッ…ちよっ!…ンッ…」



少しだけずれ落ちた白衣はそのままに肩を掴み、何度も何度も触れるだけのキス。



「センセ…」



「ん?」



「ここ、学校、だよ?」



「ですね」



唇を離せば、目の前には顔を真っ赤にさせ、白衣の裾をギュッと握り締める彼女。



「ううっ……らしく、ない、よぅ…」



僕の肩口に顔を埋め、ぷるぷると震える様は正直、可愛い…と思った。



だから、今なら言える。そう思った。




「でも、ね……好き」



「っ!」



でも僕より彼女の方が一枚上手。僕が口にするより先に言葉を奪われ、おまけに不意討ちで唇まで奪われた。