愛してる?...たぶん。

瞬間、振り返り、フワリと微笑む彼女。



そんな彼女が可愛くて、いとおしくて、でも、その笑顔がなんだか寂しそうで、切なそうで、なんともいえない気持ちになってしまった僕は、そんな気持ちを隠すように小さく笑みを浮かべた。



「寒い?」



「ううん。あったかい…」



「そっか」



「ん」



そしてずれ落ちそうになる白衣を胸元でギュッと掴み、目を伏せた彼女は、そのまま壁を背に体育座りをすると、ポツリポツリと話始めた。