愛してる?...たぶん。

少しだけ肌寒い室内。



もうすっかり日は暮れ、真っ暗な空を照らすのは少しだけ欠けた月のみ。



窓際に移動し、そのまま黙り混んでしまった彼女は、窓ガラスに触れながらただただ遠くを見つめていた。



エンドウ豆ってどういうことだろう。しかも、シワシワ…劣性って…。



彼女の口にしたその言葉の意味も、そこに手を置いているせいで窓ガラスに映る彼女の表情も分からない。が、その手が微かに震えているのは分かる。



「大丈夫、ですか?」



白衣を脱ぎ、彼女の傍に歩み寄った僕は、彼女の肩にソッと白衣を掛けた。