愛してる?...たぶん。

「じゃあ、これは要らない…よね?」



ネクタイを緩め、1つ1つボタンを外し、はだけた僕の胸元に頬を擦り寄せる彼女。



「あっ…」



瞬間、指に指を絡め、僕の薬指からスルリと指輪を抜いていく。



「なに?嫌、だった?」



「……大丈夫、です」



「そっか。よかった」



あまりにも器用に外すものだから一瞬呆気にとられてしまったが、そんなことよりなにより、指輪を外されたことが意外と平気だったことに、自分自身、なんだかすごく驚いた。