愛してる?...たぶん。

「ここでいっぱいセンセに勉強教えて貰ったよね。あたし、勉強嫌いだったから」



「ですねぇ…」



そうだ。進路相談から数日。部活中の僕の元に、突然、勉強を教えて欲しいとやってきた彼女。部活中だから…と断ろうとしたが、なぜか部員全員が即オッケーを出し、週2だった活動日が何故か毎日になったんだっけ。



「ほら、センセが顧問してた…なんだっけ?」



「自然科学部?」



「そうそう!それそれ!その活動中にお邪魔して、一緒に……アレ!アレだよセンセ!」



「プラナリア?」



「そうそう!アレ、いっぱい切ったよね」



「あー…」



楽しい!って、シャーレの中のプラナリア、切りまくってたっけ。そんなザクザク切らなくても…って、思ったのはきっと僕だけじゃないはず。



「ほら!文化祭のお手伝いもしたよね!ウーブレックとか、ピタゴラ装置とか!」



「うん」



「当日はスライム作ったり、ラムネ作ったり…楽しかったよね!」



「うん」



定番のピタゴラ装置に前から部員達がやりたいと言っていたウーブレック。でもなにか手作り出来てお土産物になるもの、いるよなぁ…と悩んだ結果、その年の文化祭では、スライムとラムネを作ることになった。そして、どうせやるなら可愛い方がいい!あたしに任せて!という彼女にその2つをほぼ任せた結果、シンプルなスライムはビーズやラメ入りのキラキラとしたもの、白く地味なラムネはカラフルでコロコロとしたとても可愛いらしいものに一変。文化祭は大盛況だった。