愛してる?...たぶん。

「せっかく会えたんだもん。ここで永遠のお別れ、なんてヤダよ…」



「そっ、それは…」



「だから…ね?行こ?」



「………」



彼女は元とはいえ僕の生徒だ。



だから駄目だって、何度も何度も心のブレーキを踏み続けた。



それだけは絶対に駄目だって、心の中で叫び続けた。



「ねっ、センセ?気持ちいいこと、しよ?身体も心もスッキリさせて、今日はなにもかも忘れちゃお?ね?」



「………」



「いや?」



「………ない、です」



「ん?」



「スッキリ……したい、です」



「よくできました」



でも僕だって男だ。



分かってても、駄目だってブレーキかけても誘惑に負けてしまう時だってある。