愛してる?...たぶん。

「ねぇ、センセ?」



「はっ、はぃぃー!」



「あたしの部屋、ここの2階なの」



「そっ、そーなんです、か?」



「うん。そーなの」



「そっ、それが……ッ!?」



瞬間、乱れたスーツの中に手を滑り込ませ、Yシャツ越しに胸元を撫でる白く華奢な指。



「センセーのココにぽっかり空いた穴。もう他の穴なんて開く隙間なんてないと思ってるでしょ?」



「へっ!?」



スルリと撫でる指の動きに、ブワッと全身が粟立つ。



「でもね、自分が思ってるより人って意外と余裕があって、それって他人が…恋愛ごとに関しては、だいたい異性が気づかせてくれるもんなんだよ」



「そっ、それは…」



瞬間、ピタリと止まった指先が思ってたより熱くて、それがリアルで、僕はビクッと身体を震わせた。