「彼女はもう僕の生徒じゃないし、僕も独り身。だから彼女の気持ちを受け入れても何も問題はないはず。なのに今の僕は、好きだという彼女を受け入れることも突き放すことも出来なくて、結局曖昧なまま関係を続けてる。好きかも…って思っても、ダメだって気持ちが脳裏を過って、これ以上前に進むことも出来なくて。でも、だからって彼女とのことは無かったことにはしたくなくて…」
「あの、…ねぇ、もえ先生?」
「ん?」
突然、ウジウジ話す僕を遮るように、遠慮がちに口を開いた和久井。
「あの、さ、」
「ん?」
言ってもいいものか…と、口ごもる和久井目の前に一瞬キョトンとしてしまったが、ここまで曝け出したんだ。今さら何を訊かれようが恥ずかしくもなんともない。…本当は少しだけドキドキしてるけど。
「なに?」
「あー…っと、」
ドキドキと少しだけ痛む心臓を落ち着かせるように、ふぅー…とひとつ息をついた僕は、なるべく話しやすいようにニコッと小さく笑みを浮かべながら、ん?っと先を促した。
「あの、…ねぇ、もえ先生?」
「ん?」
突然、ウジウジ話す僕を遮るように、遠慮がちに口を開いた和久井。
「あの、さ、」
「ん?」
言ってもいいものか…と、口ごもる和久井目の前に一瞬キョトンとしてしまったが、ここまで曝け出したんだ。今さら何を訊かれようが恥ずかしくもなんともない。…本当は少しだけドキドキしてるけど。
「なに?」
「あー…っと、」
ドキドキと少しだけ痛む心臓を落ち着かせるように、ふぅー…とひとつ息をついた僕は、なるべく話しやすいようにニコッと小さく笑みを浮かべながら、ん?っと先を促した。

