「センセーの呑んでたこのカクテルね、“ギムレット”って言うんだよ」
「“ギムレット”……“錐”です、か?」
「そう」
座ったままの僕の頭を抱き締め、つむじに顔を埋めながら囁くようにカクテルの名前を口にする槙田サン。
「ギムレット……爽やかなライムの酸味が特徴のジンベースのカクテル。シロップを使わない、甘すぎないテイストがこのお店のウリなの」
「そっ、そうなんです、か?」
「うん。そーなの」
槙田サンの手が僕の身体を這うように動くのはきっと気のせいじゃない、はず。
「あの、槙田…サン?」
「ん?」
僕は恐いような、期待するような、いろんな意味でドキドキしながら、槙田サンのその声と指の動きに全神経を集中させた。
「“ギムレット”……“錐”です、か?」
「そう」
座ったままの僕の頭を抱き締め、つむじに顔を埋めながら囁くようにカクテルの名前を口にする槙田サン。
「ギムレット……爽やかなライムの酸味が特徴のジンベースのカクテル。シロップを使わない、甘すぎないテイストがこのお店のウリなの」
「そっ、そうなんです、か?」
「うん。そーなの」
槙田サンの手が僕の身体を這うように動くのはきっと気のせいじゃない、はず。
「あの、槙田…サン?」
「ん?」
僕は恐いような、期待するような、いろんな意味でドキドキしながら、槙田サンのその声と指の動きに全神経を集中させた。

