愛してる?...たぶん。

年下の、しかも元生徒に何度もキスされて、可愛いなんて言われるなんて…。



しかも恵梨が出てったその日にこんなこと…。



「なんっ、で!…こんな…」



カウンターに置かれたままの僕のメガネを手に取り、それを掛けた槙田サンは、キッと睨み付ける僕を横目に流れるような仕草で、その長い髪を耳に掛けた。



「ちょっ、聞いて…」



「……ギムレット」



「は?…ンッ…」



瞬間、ふいに触れた柔らかな感触。



本日3度目のそれは、本当に触れるだけの軽いキス。