愛してる?...たぶん。

「でっ、なんだっけ?」



「ん?」



「おっ!そうそう」



僕が落ち着いたのを見計らい、ペットボトルをダンッと置いた和久井は、ストローをくわえたままキョトンとする僕を見ながらニンマリと満面の笑みを浮かべた。



「でっ、もえ先生は俺になにが訊きたいの?」



「えと、その、っ…」



「ん?」



恥ずかしい。



こんなこと訊くなんて恥ずかしい。



でも………えいっ!今さらだっ!



開き直った僕は、ダンッとジュースを置くと、ほんのり染まったままの頬を隠すことなくバッと和久井を見た。



「あの、その…」



「ん?」



「えと、」



「ん?」



そしてギュッと拳を握りしめ、ゴクリと唾を飲み込んだ僕は、ズイッと和久井に顔を寄せると、ポツリと小さく呟いた。