愛してる?...たぶん。

「あの、」



「なぁに?センセ?」



「その、だから……っ…キス…」



「へ?…あー…」



すると一瞬の間の後、一気にカクテルを飲み干し、カタッとカウンターにグラスを置いた槙田サンは、突然、僕の顎をクイッと持ち上げると、再び深いキスをしてきて。



「ッ…ンッ…ンッー!!……ッハ、んで…」



「かーわいっ。センセ」



「なっ!?」



情けなくも涙目になってしまった僕は、クスッと妖艶な笑みを浮かべる彼女を見つめながら大きく目を見開いた。