「えっ!?」 「ごめんね。でも、安心して。お父さんは優しいから」 「あ、ああ…。分かった」 青ざめる大翔に、あたしも緊張が高まる。 “高校生らしく、制服で来なさい” なんて、そう言われたから、大翔はいつもとは違って、ネクタイもちゃんとしめてた。 「ドア、開けるね?」 「お、おう…」 ……ガチャ―。 「ただいま。大翔、連れて来たよ?」