雪華「百万馬力だろうな」

神門「僕の脳はどんだけバカなんだよ!」

雪華「口で言えるほど単純なものではない。数値化すれば、お前は悲しむ。自分の愚かさを自覚しろ」

神門「えー!なんだそりゃぁぁ!?」

雪華「お前の妄言・・・いや、戯言に付き合う暇はない」

神門「言い換えなくてもいいんじゃないですか?言い換える意味がわかりません」

雪華「それにしても、すばらしい作りの刀だな」


雪華はそういうと炎刀を見た。

神門「いや、無視?」

雪華「ここまで立派な造りだとは思わなかったわ」

神門「え、シカト??(汗)」

僕は改めて刀をまじまじと見つめる。

「そんなに見んなって・・・?!」


絡新婦「んだよてめぇーらぁ!夫婦漫才だかしらねぇが、この絡新婦様を無視するのもいい加減にしとけよ!」

神門「無視って・・・ッッ?!」

その時。

・・・ドクン・・・

僕の心拍数が速くなった。

雪華「・・・神門」

体が熱い・・・。僕自身が、この刀と共鳴しているみたいだ・・・。
刀も次第に熱を帯びてきている。

強く刀を握る。

深く深呼吸し、呼吸を整える。

そして僕は自然と声が出た。

神門「紅蓮焔火」

僕は刀を振り翳した。炎を纏った鎌鼬が絡新婦を切り裂いた。

絡新婦「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」

神門「!!」

僕自身もびっくりした。自然と攻撃の技の名前が頭に湧いてくる。

神門「・・・業火烈火・・・」

僕は絡新婦にすごいスピードで接近し、懐を突き刺した。

絡新婦「な・・・」

絡新婦はその場に倒れる。