釛「人間の生き血・・・特に異性の生き血が大好きでねぇ。だからぶっ殺したのが男に偏った」
怖い、怖い。釛・・・人間じゃない?!
神門「こ、釛・・・君は・・・?」
くっと笑った顔をしながら、釛は言った。
釛「私はねぇ、“絡新婦”。人の生き血を喰う妖怪だ」
釛の口の中に牙が見えた。咄嗟に命の危険を感じた。
このままだと、僕が殺される。
逃げようとしても逃げれない。
神門「冗談・・・だよね?嘘だよね??」
釛・・・いや、絡新婦はニタリと笑う。
釛「くひひひ!人間の阿保さが滲み出てくるよ!惨め惨め!いひゃひゃひゃひゃ!!!」
絡新婦は牙を見せ、目をひんむいて笑った。
釛「覚えてるか?お前の部屋で大きな蜘蛛がいたのを。あれはなぁ、私なんだよぉぉ!きゃはははは!お前言ったよなぁ?!『ここに餌は無い』って!
馬鹿言ってんじゃねぇよ!!目の前に餌はあったぁ!
お前という絶好の獲物がさぁ!!!」
舌を天に突き出し笑う。
化け物。化け物だコイツは。


