泰山王「さて・・・と、もうアイツらにトドメ刺しちゃっていいかなぁ?飽きちゃったしー」

雀陽「なっ・・・!し、失礼な!?」

泰山王さんは糸目の隙間から鋭い眼光を放つと、右手を銃の形にして、その人差し指で自らの唇をなぞる。

泰山王「この裁判官の格好じゃ戦いにくいし・・・戦闘バージョンにチェンジしますかな~」

神門「へ、変身って・・・あらゆるところに中二チックなのブチ込んできますね・・・」

泰山王「いやいや、別に神門くんだって返信してもいいんだよ?何も普段着で戦わなくても~」

神門「あ、あれっすか・・・?もしかして、セーラー〇ーンとかプリ〇ュアみたいに、シャララ~的に変身とか・・・?」

泰山王「よし、着替え終わりー」

神門「いつの間にか変わってた!!」

泰山王はいつの間にか、服が変わっていた。先ほど比べるとかなり動きやすそうだ。

雪華「ふ、本気を出したか・・・」

雪華がニヤリと笑う。

泰山王「久々だなー・・・妖怪を、葬るの」

泰山王さんは一瞬にして能上さんの後ろに回り込んだ。

能上「え?」

泰山王さんは薬壺を手に取り、蓋をグルリとスライドさせる。薬壺は形を変えて、三枚刃の円刀に形を変えた。

泰山王さんは迷うことなく、能上さんの背中を一気に斬った。能上さんの背中からは血が溢れる。それと同時に能上さんの体は人間の姿から、異形の妖怪の姿に変わった。

口元についた血を舐めると、さらに能上さんの体を踏みつけて、一気にトドメを刺した。

さらに助吉の懐へ回り込むと、思い切り拳で助吉の体を空へ飛ばした。

助吉「ウガァッ・・・」

そして、泰山王さんも空高く飛び上がり、その腹に刀を突き刺した。そして、宙に浮いたまま、その三枚刃の円刀を芳吉の首元へ投げ刺した。

早くも味方を次々と殺された雀陽は尻を付きながら後ずさりする。