「容赦ねえ!」
「うるさい、さっさと片付けるぞ」
そして、僕は雪華に首の傷について話した。
「首の傷だと?」
雪華は村人の首筋を確認する。
「・・・刃物で引っかかれたようなあとがあるな」
「とにかくッ、早くここを離れよう!もしかしたら、・・・」
僕の頭には一つの可能性しか浮かばなかった。
「雀陽に、洗脳されてる可能性がある!!」
もし、雀陽に洗脳されていたとしたら、ここでいくら頑張っても洗脳を解くのは難しい。僕と雪華は屋根の上に飛び移ると、近くの山に向かった。
この山なら身を隠すこともできる。
「確かに・・・女将さんの件といい、洗脳の可能性が強そうだな・・・」
「ということは、雀陽は人間じゃない?」
「否定はできないな」
雪華は溜息をついた。
もしかして・・・この異常気象も・・・雀陽のせいなのか?
しかし、証拠が見当たらない。人を操れるのはいいとして、さらに季節まで操れるのか?
まったく考えてもわからず、僕はその場に寝転んだのであった。
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「薬草、薬草・・・・・・」
黄梅は寺の裏の山を捜索していた。
「木南が死んだら、嫌だっツーの!」
木南のために黄梅は薬草を摘んでいた。しかし、思った以上に見つからず、四苦八苦していた。
「第一、なんなのよ!あのキモい三人組!マジありえねー!!木南を誘拐とかふざけんなし!」
イライラしながら薬草を摘む。できるだけ多くの量を取った木南は、寺へ戻った。
「おじいちゃん!薬草持ってきたんだけどー・・・」
黄梅の声はそこで途絶えた。黄梅は目を見開いた。
「いない・・・・・・・?」
黄梅は慌てて靴も脱がずに本堂に入り、二人の姿を捜索した。しかし、人の気配はない。
「これ・・・超ヤバくね・・・?」
黄梅は顔を青ざめた。
「マジヤベェって・・・。早く神門さんと雪華さんに伝えねーと・・・!!」
黄梅は町の中心部に走って行った。
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