「あいつら何者?マジ意味不明!!そもそもいきなり襲ってくるとかありえないんですけど」
黄梅は苛立った様子だ。
「あ・・・あ・・・」
木南は顔を青くさせ、震えていた。
「あいつら、木南のことを捕えようとしているのよ。ったく、なんで木南を捕まえたがるのかしら・・・」
雪華は溜息を吐きながら木南に近づく。
「ほんとうに思い当たることはない?あそこまで執着するのは、よほどのことがあると思うのだけど」
「・・・やっぱり、その石じゃないかな」
僕が唯一思い当たるのがその石だった。
「彼らは盗賊団じゃないかな。その宝石が高価だから狙ってるんじゃ・・・」
「この石はとても大切だから・・・。渡せないです・・・」
「あなた、妖怪と関わってきた家柄って言ってたわよね。それとその石って、関わりがあるんじゃないの?」
木南の眉がピクリと動く。そうやら当たったらしい。
「木南・・・、もしかしてその話って、マジだったわけ?アタシ信じてなかったけど・・・」
「う、梅・・・ちゃん・・・」
泣きそうな顔で木南は黄梅を見上げた。黄梅は気まずそうな顔をして顔を背けた。
雪華は言葉を続ける。
「話してくれないかしら。あなたは何者なの?」
雪華はジッと木南を見つめた。木南は目を泳がせている。
「私・・・私は・・・・・・」
木南の声は震えていた。とてもか細く、消えてしまいそうな声・・・。
「私は・・・・・・い・・・」
「え?」
木南は何かを言おうとしたが、その瞬間、木南の体はドサリと地面に倒れた。
勝常さんが木南の額に手を当てる。
「とんでもない熱じゃ。お堂まで運ぶぞ」
意識を失ってるらしい木南の体はとても熱かった。発作の影響なのか。
お堂まで運び、布団を敷き、その上に寝させた。
「どうやら、彼女が回復するまでは色々聞けそうもないな」
死んだように眠る木南の顔には脂汗が滲んでいた。
「ワシが看病していよう。黄梅、お前は裏の山で薬草を摘んできてくれるか」
「おっけー!すぐ行ってくる!」
黄梅は寺を飛び出した。
「私たちは、もう少しこの村について調査しよう」
僕と雪華は寺を出て、村の中心部へと向かった。


