見てみると、圭一はすごく驚いた顔をしていた 「……ハハッ……青にはなんでもお見通しってわけか」 手で顔を覆っていた 隙間から見えた顔は、真っ赤に染まっていた 「りんご野郎」 それを見て出た言葉がこれ だって、すごいりんごみたいだし このときがいつまでも続くとは、限らなかった あいつがまた兄ちゃんと同じ目に会うかも…… とわかっていたら、まだ間に合ったのかもしれない