私は知っている 圭一が弱いことを 兄ちゃんと同じで、総長になると弱くなってしまう この瞬間だけ、なんとなく 本当になんとなくだけど、圭一と兄ちゃんが重なって見えた 「じゃぁ、私は圭一を守るよ」 いつのまにか口に出していた 「……は?」 「私は知ってるよ 圭一が弱いことを 圭一はいつも守るだけだから、たまには守られてみろ」