「痛い……」 爪についた血をみる とまったはずの涙が溢れてきた 「やっぱり私は……弱いままなのか……」 私はベッドに寝転がった たぶん首から血がたれていると思う けどそんなの気にしない 5分ほど……いや、実際は1分にも満たなかったかもしれない 起き上がってばんそうこうを貼った 「雨……やんだな」 何気なく外を見たら、日がさしていた 「不良狩り……いこうかな……」 部屋の外に出てリビングを確認してみる 女は……いないな