「青!」 いつのまにか櫂が立ち上がっていた 青の意識が櫂にそれたところで、俺は青を強く抱きしめた 「な、にすんだ! 離しやがれ!」 暴れるが、かまわずにさらに強く抱きしめる 「俺たちは、お前を裏切ったりはしない」 「そんな言葉、誰にでも言える!」 一息おいてから、また俺は言った 「絶対に、裏切らない」 「信用なんかできねぇ! 今までそうやって言われて裏切られてきたことなんて、何回もある!」 青は、泣いていた