小学生と暴走族【夜桜】




「青!」



いつのまにか櫂が立ち上がっていた



青の意識が櫂にそれたところで、俺は青を強く抱きしめた



「な、にすんだ! 離しやがれ!」



暴れるが、かまわずにさらに強く抱きしめる



「俺たちは、お前を裏切ったりはしない」



「そんな言葉、誰にでも言える!」



一息おいてから、また俺は言った



「絶対に、裏切らない」



「信用なんかできねぇ! 



今までそうやって言われて裏切られてきたことなんて、何回もある!」



青は、泣いていた