その日はいつもどうりに過ぎていった 帰りの会を終え、さっさと学校から出た そしてその辺をぶらぶら 「あ、ここ、昨日捕まった場所だ」 また捕まったりなんてしないよね? 小さな不安を抱えていたが、誰もいなかった 「おい」 後ろから急に声をかけられて体がビクッとはねた この声は…… 「け……圭一、急に声かけないで」 まだ心臓が活発に運動しているぞ 「おまえ、懲りずにまたこの辺歩いてたのか」 「そっちこそ。櫂とかはいないの?」 あたりを見回しても、誰もいない