「まだ……青って決まったわけじゃない」 夜桜に帰って、櫂がつぶやいた 俺は、唇をかみ締めた 「あれは……確かに青だった…… 手首に、包帯が巻いてあった」 俺の目から涙があふれてきた 俺につられたのか、櫂と鈴もないていた 静かに声を押し殺して……