「私は誰も、何も信じない!」



青の目からは次から次へと涙があふれている



何をそんなにおびえているのか



俺にはわからなかった



ただできることは、青を抱きしめてやることだけだった



「離せ! 私に触るな!」



圭一は誰かに電話しているみたいだった



「青をみつけた。 もう戻っていいぞ。 ありがとう」



青はとにかく暴れる



しかし、すぐおとなしくなった



「なんで……?」



そう一言だけ残して、気を失った



あたりはもう完全に真っ暗だった