「じゃぁ、状況を整理しよう」
慧がランドセルの中から紙とえんぴつをとりだした
「いちいち書くことないでしょ」
「書いたほうがまとめやすいだろ
とりえず、ここが倉庫内のどこにあたるのかわかんないと始まんないよな」
確かに……
「逃げられないように奥のほうの部屋にいるのか？」
「それはないと思う
ここはあの窓から日光が入ってきてる
奥のほうだったら日陰になって日光が入ってこない」
そういって慧は大体の場所を書いた
「さっき窓をのぞいたら結構高かったから2階あたりにいるんだと思う
よって、窓からの脱出は無理だ」
「慧……頭いいね。っていうか、よくそんな冷静でいられるね」
「青もだろ。 それに、兄ちゃんが族やってるからこういうことには慣れてる」
