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「反魂のアストラル」
―リィィンッ
鈴の音が鳴り響き、青い光がシエルナから放たれる。
「失われし彼の魂、我が命を器とし、ここに蘇れ」
―グワンッ
シエルナの体から青い光が飛び出し、それが人型を模る。
「蘇生」
―シュンッ
シエルナの一言でその青い光が消え、現れたのは…
「…これ…は……」
「ユラさん!!」
ラシーズ島で死んだユラさんだった。
「ユラさんっ…」
「フィリア…か…?わらわはどうなって…」
私はユラさんに抱き着いた。
「おうおう、嬉しい歓迎だのう…」
ユラさんはあの時と変わらぬままの笑顔を浮かべた。
「あなたがユラさんですか」
「ほう…おぬしは神瞳のアストラルの」
「エイゼ・クロードです。あなたと同じ、白銀に魅入られし者」
エイゼ様とユラさんが互いに手をとった。
「おぬしとはもっと話してみたかったのう」
「私もです。残念だ」
私達には時間が無い。
今はただ世界を救う事だけを思った。
「神の審議か」
ユラさんの言葉に皆が頷く。
「反魂の力か…体は大丈夫かえ?」
ユラさんがふらつくシエルナの背を支えた。