「…ありがとな、カース。でも僕は幸せだ」 「幸せ?」 世界の為に死ぬ事が? 「僕はアデルシア帝国で何度も罪をおかした。それを購えるんだからな…」 遠くを見つめるシエルナに、何も言えなくなる。 シエルナがアデルシア帝国でどう生きてきたのかは分からない。 それでも、シエルナの全てを知りたいと、そう思ってやまなかった。