『全ての風を支配する神の息吹…』


「何だよ…それ……。
つか、お前はどこにいるんだよ!!」


焼け野原に立ち、俺は叫ぶ。


『我はアストラル。
天を見上げ、我が星を見よ』



俺は素直に天を見上げる。


そこには周りの小さな星より大きい緑色の星が語りかけるように輝いている。


『そして感じよ…我が鼓動と息吹を……』


感じる…鼓動………


―ドクン


自分の鼓動と重なるように別の鼓動が聞こえた。


―ヒュオォォ


風が俺を纏うように吹く。