傷の手当てをした後もなお、その手下はやって来た。
不思議な事に壁を通り抜けてやって来るそれは、
今の私にはちゃんと見えた。そしてオウヤ君は、
一昨日くれたお守りの効果が
なくなりつつある事をはっきりと教えてくれた。
その所為でオウヤ君は沢山沢山動いた。
今までこんな活発に動く姿は見た事がない。
お昼を食べてもまだやってくるそれは、私を悩ませた。
「オウヤ君、平気?」
「大丈夫だ…癒してくれるんだろ?」
敵が減って傷が増えて、
初めて出会った時の姿に逆戻りしそうで怖かった。
もういいよ、私が後は何とかするから。
そう言いたくなるほどに桜也君の姿が痛々しい。
だけど言いたくても言えないのはとても辛かった。
泣きたくなるほどに。
不思議な事に壁を通り抜けてやって来るそれは、
今の私にはちゃんと見えた。そしてオウヤ君は、
一昨日くれたお守りの効果が
なくなりつつある事をはっきりと教えてくれた。
その所為でオウヤ君は沢山沢山動いた。
今までこんな活発に動く姿は見た事がない。
お昼を食べてもまだやってくるそれは、私を悩ませた。
「オウヤ君、平気?」
「大丈夫だ…癒してくれるんだろ?」
敵が減って傷が増えて、
初めて出会った時の姿に逆戻りしそうで怖かった。
もういいよ、私が後は何とかするから。
そう言いたくなるほどに桜也君の姿が痛々しい。
だけど言いたくても言えないのはとても辛かった。
泣きたくなるほどに。


