またベッドに寝転がって、目を閉じた。
だけどさっき寝たせいか、なかなか眠れない。
夢じゃないかと確かめようと
古典的ではあったけど軽く頬を叩いてみた。
それなりの痛みが走った。
ああ、痛覚のある夢もあるものだとまだ信じる事をしなかった。
信じたくない。こんな事。

また窓を覗いた。まだあの鳥と獣はそこにいた。
早くいなくなるか、眠気が来て欲しい。
それしかこの怖さから逃れる事は出来ない。
大きな声で叫ぼうかとも考えた。
オウヤ君やおばあちゃんがゆっくり出来ないから呼べない。
でも怖いものは怖い。思わず私は無意識の内に助けを求めて、
オウヤ君のいる部屋へ向かっていた。

彼のいる部屋に入る頃、腰が抜けてその場にへたり込んでしまった。