言い返すのも面倒なのか、
オウヤ君はそのまま無言であった。
彼なりの優しさなのだと分かってはいる。
だけどやっぱり出たいものは出たい。
こうなったら無理矢理でも言いから散歩をしよう。そう決意した。
「…何処へ行く」
「失礼だね、トイレに行くだけだよ」
トイレに行くというのは勿論嘘。
典型的な逃亡方法かもしれないけれど、もうこうするしかない。
そのまま階段をゆっくり降りて、
気付かれないように靴を履いて、静かに外に出た。
オウヤ君は全く気付いていない様子だった。
急に嬉しくなった私はそのまま数メートルをダッシュした。
風がとても気持ち良かった。こんなにも良い天気。
危険でも無理して外に出てきて良かったと思った。
オウヤ君はそのまま無言であった。
彼なりの優しさなのだと分かってはいる。
だけどやっぱり出たいものは出たい。
こうなったら無理矢理でも言いから散歩をしよう。そう決意した。
「…何処へ行く」
「失礼だね、トイレに行くだけだよ」
トイレに行くというのは勿論嘘。
典型的な逃亡方法かもしれないけれど、もうこうするしかない。
そのまま階段をゆっくり降りて、
気付かれないように靴を履いて、静かに外に出た。
オウヤ君は全く気付いていない様子だった。
急に嬉しくなった私はそのまま数メートルをダッシュした。
風がとても気持ち良かった。こんなにも良い天気。
危険でも無理して外に出てきて良かったと思った。


