ご飯も食べ終わり、お兄ちゃんは会社へ行った。
おばあちゃんは食べ終わった食器の後片付け。
私も手伝おうと思ったけれど、オウヤ君がそれを許さなかった。
強引にでも手伝いに行こうとしたら、
おばあちゃんは大丈夫だから“オウヤ君とゆっくりしなさい”と言う。
この言葉がきっかけとなり、私は手伝う事を諦めた。

「オウヤ君。私思ったんだけどさ」
「何?」
「過敏になってない?それに…家にいれば狙われる可能性も低いんじゃ?」

2階に戻り質問をぶつけてみた。
さっきの朝ご飯と言い、お手伝いと言い可笑しすぎる。
オウヤ君は首を振り、こう答えた。

「なってない。それに
危険は常に隣り合わせだから、油断は出来ない。家にいても同じだ」