「お前はとある“奴”の婚約者に選ばれた。
言わば俺はそれの護衛ってとこか?
そして3日だけお前はその“奴”の手先に狙われる。
暇潰しにな。俺が守りきれたらお前はその婚約者と晴れて結婚、
俺の身も保証される。守りきれなくても結婚になるけど、
俺には罰ゲームが待っている」

…何それ。私は名前も容姿も知らない人間の婚約者?
それに暇潰しって。婚約者を使ってよくそんな事を…
勝手に決めないで欲しい。明日から狙われるって事は…
まさか私は下手をすれば後3日の命って事なの?!

「ああ、安心しろ。狙うって言っても死なない程度だから」
「へえ…じゃない!何で私が婚約者にならなければならないの?」
「理由は2つ。1つは羽根に触れた事。
もう1つはその婚約者に惚れられた事」
「え?」
「羽根、拾ったんだろ?匂いで分かる」