墜ちた羽根

お兄ちゃんに看病をしてあげると言う事で、
私はその間にするべき用を済ませた。
まずはご飯。冷めないうちにとおばあちゃんが用意してくれた物であった。
今日はご飯といつものお味噌汁と、金平牛蒡。
おばあちゃんの作る金平は美味しいから大好きだ。

ご飯を食べ終えた後は夏休みの宿題。
あとほんの少しで終わる所だったから、今日終わらせてしまった。
そして入浴。何時眠ってしまっても大丈夫なように。
此処までで、1時間半くらいはかかったと思う。

オウヤ君とお兄ちゃんのいる部屋へ戻ると、
今日はもう目が覚めないとばかり思っていたオウヤ君が起きていた。
お兄ちゃんとなにやらもめている。

「だからこんな事している場合じゃないんだ、放せ」
「そんな具合悪い奴にどっかうろつかせるわけにはいかねえな」