シンデレラルーム 702号室

栗山くんが宥めると、有坂くんは渋々…といった感じで


「…有坂 樹です。…よろしく」


とボソッと言って軽く頭を下げた。


やっぱり暗いなー!


栗山くんからも同じように突っ込まれて、再び笑いを誘っていた。



あたしもニンマリ笑っていると、どこからか

『有坂くんってカッコいいね〜』

とひそひそ話をしている女子の声が耳に入ってくる。



もしかしてライバル出現?


いーや、彼は絶対渡さないわよ!


まずは彼の隣をゲットしなきゃね、先手必勝よ!



「結花……顔、恐いよ?」


「ごめん、綾乃。あたしもう戦闘体勢に入ってるから」



一気に残りのお酒を飲み干すあたしを見て、綾乃は納得したように頷いていた。