シンデレラルーム 702号室

きっとダイヤモンド並みに固い有坂くんのガードでも、性欲には勝てないんじゃないかな?


いくら冷血人間でも、一人のオスだもん。



だから、もし彼と近付くチャンスがやってきたとして、どうしても彼が墜ちないようなら──


あたしはきっと、迷わず武器を手にすると思う。



そう思っていたら


「結花……奇跡が起きたよ」


チャンスはあっさり訪れた。



案内されたテーブルの一番隅っこに、

ここでも冷たいオーラを放つメガネ男子が一人。



「綾乃……あたしやってやるわ!」


あたしは小さくガッツポーズをして、人知れず気合いを入れたのだった。