シンデレラルーム 702号室

家に着くと、自分の部屋のベッドに突っ伏してひたすら泣いた。


悔しいのか、悲しいのか分からないけど

とにかく涙が溢れて止まらなかった。



久しぶりに話せると思ったのに、なんでこうなっちゃうのかな…。



なんで突然タケちゃんはあんなことを言ってきたんだろう?


どうしてあたしが嶋田くんといるところを見てたの?


分からないことだらけだったけど、その中でもはっきりしていることは一つ。



「もう絶対…タケちゃんには近付けない……」



身体じゃなくて、心が。


10年以上あたし達を繋いでいた何かが、ぷっつり切れてしまった気がした。