シンデレラルーム 702号室


その後、段々とオレンジがかっていく空を眺めながら、あたし達は湯槽に浸かっていた。


瞬哉は自分の膝の間に座るあたしを、後ろからそっと抱きしめている。



「なんか信じられないな…」



左手をかざして夕日に煌めく指輪を眺めていると、どうしても口元が緩んでしまう。


瞬哉は『安物でゴメン』なんて言ってたけど、そんなの全然関係ない。



「でも何で今日じゃなきゃダメだったの?」



瞬哉の肩に頭を預けるようにして顔を見上げると、あたしのおでこにチュッとキスを落とされた。



「今日が何の日か知ってるだろ?」


「何の日かって……」



色々と考えてみるけど、やっぱり思い浮かぶのは一つしかないわよ?