その後、段々とオレンジがかっていく空を眺めながら、あたし達は湯槽に浸かっていた。
瞬哉は自分の膝の間に座るあたしを、後ろからそっと抱きしめている。
「なんか信じられないな…」
左手をかざして夕日に煌めく指輪を眺めていると、どうしても口元が緩んでしまう。
瞬哉は『安物でゴメン』なんて言ってたけど、そんなの全然関係ない。
「でも何で今日じゃなきゃダメだったの?」
瞬哉の肩に頭を預けるようにして顔を見上げると、あたしのおでこにチュッとキスを落とされた。
「今日が何の日か知ってるだろ?」
「何の日かって……」
色々と考えてみるけど、やっぱり思い浮かぶのは一つしかないわよ?



