シンデレラルーム 702号室

「本当に、いいの…?
そんなこと言われたら…もうデリヘル辞めるからね?」



確かめずにはいられなかった。


“雪音”じゃなく“峰岸 藤子”として結婚したいから。


瞬哉に相応しいお嫁さんになりたいから──…



「当たり前だろ?オレは早くふぅこを独占したかったんだから」


そう言って、あたしの頭をくしゃっと撫でる。



「嬉しいことも悲しいことも、楽しいことも辛いことも…全部二人で分かち合いたいんだよ。

だから……
オレと家族になってください」


「──っ…」



透明な雫が頬を伝って

握られた手にぽたり、ぽたりと落ちていく。