シンデレラルーム 702号室


けっ……け、結婚!?


「…え……えぇッ!!??」



このまま瞳孔まで開くんじゃないかってくらい目を開けて、ひっくり返りそうな声で叫んだ。


瞬哉は真剣な表情は崩さず、少し照れたようにはにかむ。



「本当はもっと早く言いたかったんだけど…

しがないバーテンの給料じゃふぅこを養えるくらいの余裕も、
ましてや借金の足しに出来るほどの金なんてなかったから、無責任なこと言えなくてさ」


「瞬哉……」


「こんなオレも結構マジメに考えてたんだぜ?」



あたしの手を優しく握りながら得意げに笑う。


知らなかった。


瞬哉があたしの借金のことまで考えてくれてたなんて──…