シンデレラルーム 702号室

こんな仕事をしていれば、不特定多数の男の相手をするなんてことは当たり前の世界で。


それに慣れてしまっているあたし達は、きっと感覚が麻痺しているんだと思う。



だからこそ、瞬哉や楓クンが自分を快楽の道具じゃなく一人の人間として接してくれたっていうことが

あたしや莉子にとってはすごく新鮮で嬉しいことだったの。



たとえ瞬哉がただの興味本位で楓クンの真似をしただけであっても、あたしは嬉しかった。



初めて逢って他愛ない話をしただけの数時間──


その時から、あたしは確実に恋に堕ちていた。



数多くの女達の中から瞬哉があたしを指名してくれたことは、きっと運命だと今でも信じてる。