「あの人、最近前みたいに優しくなってきてね…少しずつ関係が良くなってきてるの」
煙草をふかす俺の隣で、下着だけ身に付けた詩織が散らばった服をゆっくり集めながら言った。
「それで…珍しくあの人の方から私を求めてきて……」
……そうか
どうりで最近詩織の様子が変わったわけだ。
「…よかったじゃないか」
口では平然とそう言えたものの、一瞬にして気が狂いそうなほどの嫉妬が生まれる。
旦那が詩織を抱いていないということで、俺は心のどこかで安心していた。
詩織は俺だけのものだという錯覚すら起こせてしまえそうだったのだから。



