「あの、三浦さん。」
「何?」
「アッチ行っててくれません?」
「無理。俺今忙しいし。」
………ちょっと待て。
この人飄々と言ってますけど、ほら吹きだから。忙しいしとか言っときながらこの人
「じゃあ、お腹に回る腕はナンデスカ?」
「夜の仕事。」
「ちょっ、ここに変態がいます…!」
「今更。」
いきなり耳元で声が吐き出され、背中を駆け上がる痺れに食器を落としそうになった。
直ぐに離れようと身を捩ったが首もとに埋められた三浦さんの顔に私の動きは停止。
さらりとした髪が私の頬に触れくすぐったい。首筋に押し当てられた唇が柔らかく食むような動きで上がっていく。