三浦さんは、クックッと喉の奥で笑いを噛み殺すように笑うと。
愉しさを孕ませた瞳で私を射抜いた。
「つまんねーの。」
「、」
「アイツと君、面白くなってきたと思ったらもうネタばらしかよ。萎える。」
おまけに舌打ちまで吐き捨ててくれた三浦さんは、気怠げに背もたれに体重を預け首を後ろに倒す。
それを無言で見下ろしていれば、不意にぶつかる視線。
「…どーも。君が好きな三浦さんの双子の兄で、三浦和也です。」
「…、」
「君が言う通り、麻乃と付き合ってんのは俺。多分香水ショップでなんとかってのも俺等だよ。」
「…、」
もう一度、つまんないと最低最悪な言葉を独白に近い様子でもらす三浦和也と名乗った男性。
まさか、三浦さんより早くに双子のお兄さんの名前を知ることになるとは。


